風疹ワクチンと抗体検査

風疹とは、発熱とともに全身に淡い発疹が現れます。通常3日程度で消失し、麻疹(はしか)のように発疹の痕が長く残ることはなく、「三日ばしか」とも呼ばれています。

発熱は麻疹のように高熱が続くことは少なく、微熱程度で終わることも多くあります。また耳後部や頚部のリンパ節が腫れることも特徴です。

妊娠初期に風疹抗体の有無を調べるのですが、抗体価が低い方が意外と多くおられます。

(抗体価が低い→風疹に対する抵抗を持っていなくて、感染する可能性がある。)

妊娠中に感染すると、先天風疹症候群といって赤ちゃんに先天異常を起こすことがあります。

抗体価が低い方には風疹ワクチン接種を勧めますが、風疹ワクチンは妊娠中には打てません。

 

妊婦さんで抗体価が低い方は、御主人さんが感染してしまうと御自分も感染してしまうかもしれません。

そこで、御主人さんの風疹検査や風疹ワクチン接種を勧めています。

希望される方はご相談ください。当院でも御主人さんのカルテを作って検査・ワクチン接種を行います。

 

現在妊娠中で抗体価が低い方は、分娩後早期の接種を勧めます。

ただ退院後にワクチン接種に受診されるのは、お母さんも赤ちゃんも大変です。

当院では、希望される方には分娩後入院中にワクチン接種を行っています。

ワクチン接種によって赤ちゃんが感染することはありません。

 

また、これから妊娠を希望される方も風疹検査をお勧めします。